『先生はどうして 「どうするかはあなた次第だから、自分で考えて決めなさい!」っ て言うの?』
みなさん、こんにちは!BETTYです。
今日はうちの学童で、去年から流行っている編み物を教えている場面でのお話です。
去年2年生の時にすでに経験済みなので、『今年は自分が編みたいものを考えて自分の好きな毛糸や色で編んでいいよ!』ということで、
おうちの人から買ってもらって学童で編んでいます。
長方形の巾着袋を編んでいるAは、だんだん広がっていきました。すると「どうしたらいい?」と言うので、
「ほどくか、そのままを活かすかだよね。どうする? あなた次第だよ、自分で決めていいよ」。
丸い巾着袋を編んでいるBは、底の輪の部分がだんだん波打ってきました。「どうしたらいい?」というので
「こっちもほどくか、活かすか、どうする?あなた次第だよ、考えてごらん!」
すると、CとDが「先生はどうして“あなた次第、自分で決めて良い”って言うの?」と言いました。
「だって、自分でこうしたい、ああしたいって思って編んでるんだよね。だから自分で決めなきゃ!
そして失敗をどうするか、アレンジするか、編みなおすかも自分で決めて良いんだよ。そこから新しいものやひらめきが出てくるんだよ。
もし失敗だったらやり直せば良いんだよ。そしたら今度はこうしよう!ああしよう!って思うでしょ。そしてうまくなって行くんだよ。
なんだって自分で決めていくことが大事だよね〜」と話すと、「え〜〜〜、それで良いと?でも、そうだよね!!」と・・・。
Aは、「じゃあここまで編んでるし、ほどくのショックだから、私はこのままでアレンジしてみる」
Bは、「私はほどく!やり直す」と、自分で考えて自分の意見を言いました!
BETTYはその気持ちを受けて、支援していきます。アレンジの方法をいくつか教えてその選択もAが決め、素敵な巾着袋が出来ました。
Bはほどいて目の増やし方を教えて波打たない底が出来ました。今編み上げ中…。
それ以来、皆自分たちの意思をもって聞きに来ます。「先生、こうなった〜〜(笑)ほどく!その先教えて」
「先生、どうしてこうなるん? だけど、ほどきたくないからアレンジできる?」と聞いてくるようになりました。
編み物というあそびから、編める!という技を出来るようになるだけではなく、しっかりと自分の意見や考えを言えるように成長していっています。
そこには失敗から学ぶ努力や忍耐も含まれ、悩み自分で決めたことを実行し、その結果を評価するということも含まれます。
こんな風に成長していってほしいですね(#^.^#)
写真は、今年の子どもたちが編んでいる風景です。
今ではもう7人くらいの輪になり、おしゃべりしながら、それはそれは楽しそうにそれぞれが編んでいます。
「おばあちゃんにあげるんよ〜」、「お母さんと一緒に選んだんよ」、「お母さんがほしいって」、「お父さんもほしいって」と親子の会話も増えている様子。
そして、一歩リードしていろんな編み方をする子がたちが、私よりもアドバイス出来るようになっていて、素敵な場なんですよ(#^.^#)