=2019= 年 頭 あ い さ つ
年 頭 挨 拶
福岡県学童保育連絡協議会HPをご覧の皆様
新年明けましておめでとうございます
<学童保育制度を守り発展させるために>
学童保育は2015年新制度が施行され5年目となります。去年秋、国は学童保育の職員(支援員)の配置する人数の基準を「従うべき基準」から「参酌基準」へと変更することを示しました。基準策定に関わった柏女霊峰教授は「放課後児童クラブで生活している子どもたちの命と安全の事を考えるべき。職員配置や職員の資格はまさに子どもの人権、命の保障に直接かかわることであり、国が全国統一の基準を示すべき」と言っています。
この流れに対し、福岡県学童保育連絡協議会の訴えに応えて福岡県議会では国に対し「放課後児童クラブの質の確保を求める意見書」が採択され、安易な基準緩和をしないよう求めています。(活動報告12月参照)。また、北九州市議会や鞍手町議会でも同様の趣旨で「意見書」が採択されました。今後も、他の市町村議会からも意見書が採択されることを期待しております。
実施主体である市町村が、それぞれの市町村条例「放課後児童クラブ設備及び運営に関する基準」を緩和することなく、運営主体及び保護者(保護者会)そして学童保育で働く支援員と連携を取り学童保育施策の拡充を行って頂くことが望まれます。
そのためにも、私たち福岡県連協は、全国連協及び全国の連絡協議会と共に1月開催の国会にむけて請願活動を計画しています。県内各地でこの取り組みを成功させ、「基準緩和」をやめさせることをめざしましょう。
福岡県学童保育所数は、2018年5月現在、1474箇所(去年度より63ヶ所増)に増加し、1年生から6年生まで約61.100人(去年度より約3.000人増)の子どもたちが利用していて、箇所数も利用者数も毎年増加しています。併せて県内21の市町で約430人の待機児童が出ていることも無視できません。今や学童保育は、放課後の子どもたちにとっても、働きながら子育てする保護者にとっても、欠く事の出来ない大切な場となりました。
福岡県学童保育連絡協議会(福岡県連協)は、1977年に『子どもたちに豊かな放課後生活を、そして働く親が安心して働くことができる学童保育を』との願いから発足し、以来活動を続けています。全国学童保育連絡協議会(全国連)や九州各県連協との連携を図り、会員の皆様と協力し、各種研修会や県市町村との懇談を行い、要望を伝え、学童保育施策の拡充と量と質の向上に向けて活動してきました。今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い致します。
今年も、2月24日、県連協主催の『第37回福岡県学童保育研究集会』を開催します。記念講演に『石原剛志氏に記念講演をして頂き、午後からは12分科会で皆さんと学び合うことを願っています。是非お越しください。※申し込みは1月初旬に配信します。
皆様の今後のご活躍を願い、年頭の挨拶とさせて頂きます。