『屋外での危険を避けるために』その3(実は、身近な毒蛇!)

事務所のつぶやき

皆さん、お疲れさまです。

さて、このタイトルを見たあなたは、いまドン引きされた事でしょうね。

指導員の多くは女性ですから、蛇など見たくもないのも分かります。

ほとんどの方は毒蛇など見た事も無いし、『そもそも福岡県内には毒蛇なんかいないでしょ』…と思われているかもしれません。

学童保育所が大都市のど真ん中で、コンクリートとアスファルトだけの地域であれば、ま、そういう事もあるでしょう。

でも、周囲に田んぼや丘、小川、溝などがあれば、意外にも近くにいたりもするんです。怖がらずに、最後までお聞き下さいね。

だって、彼らも生態系の一員として、とても重要な役割を担っているのです。

毒蛇の立場からすれば、人間は戦争や地球環境を変えるほどの環境破壊をして、蛇と見れば見さかいも無く殺しまくるので、よっぽど恐ろしいことでしょう。

彼らがむやみに人間に噛み付く事はありません。踏まれたり、突然、出会う事で身を守る為に攻撃に転じているのです。

しかし、私も子供の頃からずっと蛇は怖い存在でした。でも500回以上も自然観察会を行うと、不思議な事にそういう怖さはほとんど消えてしまいました。

今ではマムシの事を『マー君』とか、『まーむ君』などと呼んでいます。(^_^)

なお、前々回のスズメバチと今回の毒蛇2種を学べば、県内での野生動物の危険の大半は回避できます。そして、安心して野山で遊ぶ事もできるのです。

さて前置きはこの程度にして、屋外で気をつけるべき毒蛇についてお話しましょう。

いつ、学ぶのか?『いま』でしょ!

 

福岡県内の毒蛇とは、『マムシとヤマカガシ』です。この2種は、標高1000mの山地から低地の水田、湿地の傍まで普通にいるのですが、原則として夜行性でクリーク、草むら、岩の下などに隠れているので気づかれていないだけなのです。

極端な話、里山の公園で宝探しをしている子ども会の催しで、片っ端から石を転がしたらピンポン!って、マムシが何匹も出て来た事もありました。(@_@)

いや、これはお互いに驚いたことでしょう。

以下に、彼らの特徴を列記いたします。

【マムシ】

1)蛙を狙ったり、暑さを避けるため夏場は水辺を好むが、岩場にもいる。

2)春先は寒さを嫌い、稀に樹上で寝る事もある(冷血動物のため)。

3)掴んだり踏まれない限り、人を自分から襲う事はない。岩に手をかけた時にマムシを掴んで噛まれた人もいます。

4)毒性自体はハブより強いが、神経毒が少なく出血毒が多いため、死者は少ない(約0.4%)。複数のスズメバチに刺される方が危ないとも…。

治療:抗血清を打つが、血清はウマの血液から調製されているので、2回目を打つとアナフィラキシーショックを起こす事が多い。2回目にマムシに噛まれた場合には、以前に血清を打った事を医師に必ず、話すこと!

5)成体の体長は50cm前後で頭部は三角形、褐色の銭形斑紋があり、しっぽは急に細くなる。

Wikipediaより、『ニホンマムシ』(写真もあります)

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8B%E3%83%9B%E3%83%B3%E3%83%9E%E3%83%A0%E3%82%B7

6)不幸にして噛まれたら、蛇の外見を確認しながらそっと現場を離れ、すぐに救急車を呼びましょう!血流が早まるので、興奮して走ってはいけません!

7)予防法:草むらを歩く時は、大きく足音を立てる。杖を持つ。軍手をして長靴を履くなど。

8)特徴:卵胎生なので、卵ではなく幼蛇を生む。幼蛇でも毒は持っていますので、つまみ上げて噛まれないように!

9)応急手当:かまれた腕や脚は切開しない。動かさないように軽く固定し、心臓より低くする。コーヒー、日本茶などのカフェインの入った飲食物摂取は避けるべき。止血帯やアイスパックを使ったり、傷口をカットするのは有害となる可能性があるので勧められません。口で毒を吸い出すのは危険行為です。

→どうしても毒を吸い出したければ、ポイズンリムーバーなどの手動式真空ポンプを使う。価格は1000円から2000円ちょっとですが、蜂やブヨ、ムカデなどに噛まれた時も、非常に効果的です。救急箱常備品にお勧めです。

 

【ヤマカガシ】

さて、県内にはもうひとつの毒蛇、ヤマカガシがいますが、識別は重要です。

こちらは保存血清が少ないので、できるだけ蛇の外見を確認して、離れて下さい。

特徴

1) 毒性は出血毒で、奥歯と首の2ヶ所に毒腺がある。中学生が首を掴んで死亡した例も出て、最近、特定動物に指定された。毒性はハブの10倍、マムシの3倍と国内最強!→血清もありますが、マムシほど用意されていません(毒蛇と認識されたのが最近のため)。

2) 目を狙って毒液を飛ばして失明させることもあるとのこと。いや、恐るべし!

3) 生息地:マムシと同じく、水辺や低山地に普通。

外観:体長50-150cm、赤マダラに黄色の首輪があるタイプと黒い斑紋型あり。

Wikipediaより、『ヤマカガシ』(写真もあります)

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A4%E3%83%9E%E3%82%AB%E3%82%AC%E3%82%B7

4) 性質:臆病で自分から人を襲う事はなく、すぐ逃げます。蛇好きの人は不用意に首を掴まない事!死ぬよ!

 

【参考HP】

『危険生物MANIAX』ヤマカガシ

http://yamakagashi.etc64.com/

 

ジャパンスネークセンター

『毒蛇咬症の診断』

http://snake-center.com/library/bite.php

ヤマカガシの常備血清は、群馬県のジャパンスネークセンターにしかありません。

 

メルクマニュアル

『蛇によるかみ傷』

http://merckmanuals.jp/home/%E5%A4%96%E5%82%B7%E3%81%A8%E4%B8%AD%E6%AF%92/%E3%81%8B%E3%81%BF%E5%82%B7%E3%81%A8%E5%88%BA%E3%81%97%E5%82%B7/%E3%83%98%E3%83%93%E3%81%AB%E3%82%88%E3%82%8B%E3%81%8B%E3%81%BF%E5%82%B7.html

アマゾンの販売サイト

『ポイズン・リムーバー』(ひとつあると、とっても便利です)

http://www.amazon.co.jp/s/?ie=UTF8&keywords=%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%BB%E3%82%AF%E3%83%88+%E3%83%9D%E3%82%A4%E3%82%BA%E3%83%B3%E3%83%AA%E3%83%A0%E3%83%BC%E3%83%90%E3%83%BC&tag=googhydr-22&index=aps&jp-ad-ap=0&hvadid=31528186007&hvpos=1t1&hvexid=&hvnetw=g&hvrand=96254186895186454&hvpone=&hvptwo=&hvqmt=b&hvdev=c&ref=pd_sl_7i9323pw7p_b

 

歩く時には杖や傘を持って、薮を叩きながら歩く。また、長靴を履き、足音を立てながら歩くと蛇は逃げてしまいます。相手をよく知れば、これからは楽しく遊べますよ。

怖いお話は今回で終わります。機会があれば、次は楽しいお話をしましょう。

最後に、怖かった人のために美しいユウスゲを貼ります。(クリックで大きくなります)

ラランナ父さん@自然観察指導員でした。

 

ユウスゲ残り花横

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