『感染性胃腸炎体験記?(ただし大人)』
皆さん、お疲れさまです。ラランナ父さんです。
日頃、自然界に多くいるせいか(?)、何と初めて感染性胃腸炎に罹りました!(@_@)
症状や時期的に見て、おそらくノロウイルスによるものでしょう。
前々日に150人以上の規模のシンポジウムに参加し、講師・参加者から名刺を戴き、交流会でジュースを戴き、夜は別のホテルに移って食事をしました。
この時にカキフライを食べていました。
翌朝は400人以上の人と大食堂で朝食を摂り、別の会場で会議に参加し、ホテルで買ったサンドイッチを食べました。
大食堂で子どもが私に向かって咳をしていました。しかし、この2日間で誰とも握手すらしていませんでした。
帰宅時に、やや疲れを感じてはいましたが…。
しかし、翌朝、職場で突然、発症したのです。寒気と吐き気、そして下痢が起きました。
すぐに感染性胃腸炎の可能性を考え、マスクと手袋を着用し、職場にも伝えました。
午後から休みを取り病院に行くと、今年は例年よりも少し遅れて患者が増えて来ているとのこと。
以上の私の行動から分かるように、この時期に大人数の中にいると危ないのは明白です。
カキのような二枚貝もハイリスクなので、よく加熱調理しなければなりません。
わずか100個程度のウイルスでも感染するノロウイルス、ロタウイルスなどは、その感染性と伝搬性が極めて強いため、学校、老人ホームなどの集団生活の場では大変怖れられています。
心ならずも私は身を以て体験してしまいましたが、昨年家族の看病をしていた経験から発症と同時に気がつき、マスク、手袋着用ですぐに職場のトイレのドアノブや水タンクレバー、便器のハイター希釈液よる殺菌もお願いました(私もマスク、手袋を着用し、早退)。
病院に行き、帰宅後も家庭では、更に殺菌液で畳やコタツ布団、便器の拭き取り、照明スイッチ、暖房スイッチ、TVリモコン、風呂のスイッチ(使用後はお湯を抜き、フィルターを洗う)などの共用部分を殺菌しました。
特効薬は無く、感染1日目は非常に大変でしたが、脱水症状を避けるためスポーツドリンクと生菌ヨーグルトを摂り、2日目からは濡らせない紙や毛布などは、スチームアイロンによる蒸気殺菌や日光(紫外線)消毒を行い、家族への感染を防いでいます。(医師の助言を受けています)
下記は、福岡県の感染症最新情報です。
http://www.fihes.pref.fukuoka.jp/~idsc_fukuoka/idwr/idwr-f4.html
ただ、最近は不顕性感染者(いわゆる保菌者)が発症する事なく、ウイルスをまき散らす方が
深刻なのだとか?
この場合は魚介類だけでなく、保菌者が触ったパンや野菜などからの感染も有り得るので厄介です。
患者と接触後の潜伏期は、およそ24-48時間と言われていますが、嘔吐物、便などを殺菌しなければウイルスは1ヶ月は生き残るため、次々に感染する訳です。
学童保育所での処理対策については、前回11月13日の指導員の眼『衛生面への対応』を参照して下さい。
http://fukuoka-gkd.jp/archives/1588
なお、患者は症状治癒後も1週間から1ヶ月近くはウイルスを便中に排出しますので、引き続き、注意して下さい。
トイレの洗浄便座は大変、有り難いのですが、ハイターによる裏側の拭き取り殺菌が重要です。
今回のお話は自慢できるものではありませんし、皆さんに『体験』を勧められるものでもありませんが、参考になれば幸いです。
私は今は症状も治まり、仕事に復帰しています。以上はあくまで私の『体験記』です。感染防止を保証するものではありません。
なお、私は仕事で殺菌法開発に関ったことがあり、特許の取得や学会発表程度の経験がありますが、医療関係者ではありません。
(上記の赤字部分は、この病気に関するキーワードです)