『続発する少年犯罪』

事務所のつぶやき

皆さん、お疲れ様です。ラランナ父さんです。

ところで、2月5日に少年犯罪のことを書きましたが、また凄惨な殺人事件が川崎市で起きました。

今度の被害者は不登校になっていた中1男子で、被疑者は17歳と18歳の男子です。

この中学生を裸にして真冬の川で泳がせた後に、カッターナイフで切り裂き、遺体を蹴って転がしたという大変凶悪な殺人事件でした。

関係者の連絡にスマートホンの無料アプリの『ライン』が、グループ内で使われたのも象徴的です。

殺人の理由の一つが、『亡くなった子が、皆に慕われるのがねたましかった』というのはあまりにも理不尽です。

ところで以前から、続発する殺人事件の背景に、子供たちが死というものを実感できていないからだとの声がありました。

曰く、『祖父母との同居が減り、身内の死を見る機会が無くなった』、『学校で動物を飼わなくなり、生き物の死と向き合えなくなった。』、『子供の頃から暴力的なTVゲームで簡単に人を傷つけ、ボタンひとつで死人でさえも復活できるから』など…。

『人の死』を実感していないから、殺人も平気なのだという理屈です。これは、かなり説得力があるように思えます。

一方で、『自宅に居る母親たちに就業の機会をもっと与えるよう』との国の方針も出ています。

女性は家庭を出て、もっと就業参加をという社会的な要請です。

では、このような環境の下で一体どうやって、子ども達を守れば良いのでしょうか?

今回の事件の保護者は、一人親家庭の母親で、『子どもの為に働けば働くほど、子どもと接する時間が無くなりました』と詫びていました。

同様な悲痛な声が、全国の一人親家庭からも上がり始めています。一人親はもちろん、多くの勤労女性は疲弊しています。

悲惨な事件の再発を防ぐ為に、少なくとも言える事は、子供も大人も『孤立を防ぐ』ことだと思います。

これは『加害者』になってしまった少年にも言える事でしょう。口数が少ない被疑者は、切れ易く、先輩にいじめられていたこともあったとか。 

それが、年下の子どもへのいじめや殺人に繋がったのでしょうか?彼に理解者はいたのでしょうか?

友人、教師、両親、近所の人たち、保育所、学童保育所、公的支援機関などと、気軽に本音で話し合える環境が、もっと必要なのではないでしょうか?

社会的弱者の孤立を防ぎ、『負の連鎖』を早く断ち切らなければならないと思います。

学童保育指導員の責任と重要性はますます大きくなっています。

 

男の子困った

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